【MTG】 赤バーンにおける先攻/後攻時のアプローチ
2012年5月31日 TCG全般 コメント (2)某ネタ蒔きのところで記事があったので、以前から思っていたことを
備忘録を兼ねて記載。
レガシーにおける、赤バーンの先攻/後攻時のアプローチについて。
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1, ターン差(タイムアドバンテージ)について
赤バーンにおいて、先攻/後攻はものすごく重要なファクターです。
なにせ赤バーンは「可及的速やかに焼き殺す」ことをモットーにしているので、
先攻における1ターンの猶予は他のデッキのそれと比べてかなり大きい。
例としてGW Aggroの展開の凡例を挙げます。
1ターン目 土地→マザーとか教主とか
2ターン目 土地→石鍛冶→殴打頭蓋サーチ
3ターン目 土地→タルモとか→石鍛冶経由で頭蓋がこんにちは
4ターン目 4/4警戒絆魂が殴ってくる
勿論順調に行けば、のお話ではありますが。
この時、先攻か後攻かで、この「4ターン目」が岐路になります。
4ターン目で殴打頭蓋の細菌が殴るまでに焼き切れたら勝ちで、
殴打頭蓋に殴られたらほぼ負けです。
バーンにおける相手プレイヤーの平均火葬時間は4ターンちょっとなので、
先行か後攻かで天と地ほどの差がでてしまいます。
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2, カード差(カードアドバンテージ)について
さて、上記をお読み頂いて「なんだ、石鍛冶を焼けばいいじゃん」と思った貴方、
ぱんぱかぱーん、半分正解です。おめでとうございます。
ここでバーンというデッキのもう一つの性質を考える必要があります。
バーンというデッキはその性質上、速度はあれどカードアドバンテージを
取れるカードが殆どありません。
基本、アドバンテージを捨ててスピードの勝負を仕掛けるデッキだからです。
消耗戦になればほぼジリ貧です。
そのうち双方土地が伸び、先般のGW Aggroであれば素で殴打頭蓋やら聖遺やら
タルモやらが並び、焼き切れなくなって撲殺されます。
ですので、基本路線としては、相手のパーマネントは無視する形になります。
石鍛冶もケースバイケースではありますが、基本は放置をしておいて
本体へ火力を集中させる形にならざるを得ません。
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3, 1,2,における先攻/後攻時のプランについて
ここで、1,と2,を組み合わせると一つの矛盾に辿り着きます。
・先行なら殴打頭蓋が殴ってくる前に間に合う
・後攻なら殴打頭蓋が殴ってくる後で間に合わない
でも消耗戦に持ち込むことができない
先攻時なら本体ゴリ押しでだいたい勝てる。後攻時なら、勝てない。
ダイスロールで負けたらアウト、というのではあまりにデッキとしてお粗末。
とすれば結論は一つ。
・先行なら可及的速やかに相手を火葬する
・後攻ならある程度消耗戦をしつつ相手を火葬する
と、先攻/後攻が決まった時点で、ある程度方針を変えることを
意識して望まなければならない、ということです。
マリガン基準や火力の対象、果てはサイドボーディングに至るまで
先攻/後攻を強く意識して行う必要があります。
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4, 先攻/後攻時のマリガンの考え方
先ずはマリガン。
自己流ですが、私のマリガン基準は以下の通り。
・先行 - テンポにそぐわないならがっつりマリガン
・後攻 - ある程度ネタが揃っているならキープ
もうちょっと言うと、後攻は初期状態のカード1枚のアドバンテージを
主張できない限りきついので、消極的ですが甘んじてもキープすべき、
ということです。
逆に先手であれば20点削れれば良しの観点からダブルマリガン程度なら
積極的に行うべしです。
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5, カードの選択
よく話題に出すのですが、《マグマの噴流/Magma Jet》の立ち位置。
2マナで2点。占術2。おかし曰く「赤バーンの必要悪」とのこと。
自分もこの意見には基本的には賛成なのですが、こと先攻に於いては
このカードが邪魔で仕方が無いです。
これを、先程の3,に当て嵌めて考えてみると、
・先行 - テンポにそぐわないなら不要
・後攻 - カード1枚のアドの主張→不要牌1枚で主張が崩れる→採用
という流れになります。
ですので、先攻ならば《マグマの噴流/Magma Jet》は絶好の
サイドアウト候補ですし、後攻ならば積みます。
※勿論ケースバイケースですが。
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6, 総括
バーンを選んだことに対して、どの部分のストロングポイントを主張するか、
それを意識して戦わないとカードパワー過多の現レガシー界隈では
生き残るのは厳しい!と思っています。
単純にデッキ構成や相性だけではなくて、先攻/後攻というファクターも
その主張においてどう作用するかを考えて行きましょう!ということです。
…きっとレガシー民の方々は言われるまでもなく考えていることでしょうけれど!
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こんなこと考えるくらいならUR Delver組んどけってことですねわかります。
備忘録を兼ねて記載。
レガシーにおける、赤バーンの先攻/後攻時のアプローチについて。
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1, ターン差(タイムアドバンテージ)について
赤バーンにおいて、先攻/後攻はものすごく重要なファクターです。
なにせ赤バーンは「可及的速やかに焼き殺す」ことをモットーにしているので、
先攻における1ターンの猶予は他のデッキのそれと比べてかなり大きい。
例としてGW Aggroの展開の凡例を挙げます。
1ターン目 土地→マザーとか教主とか
2ターン目 土地→石鍛冶→殴打頭蓋サーチ
3ターン目 土地→タルモとか→石鍛冶経由で頭蓋がこんにちは
4ターン目 4/4警戒絆魂が殴ってくる
勿論順調に行けば、のお話ではありますが。
この時、先攻か後攻かで、この「4ターン目」が岐路になります。
4ターン目で殴打頭蓋の細菌が殴るまでに焼き切れたら勝ちで、
殴打頭蓋に殴られたらほぼ負けです。
バーンにおける相手プレイヤーの平均火葬時間は4ターンちょっとなので、
先行か後攻かで天と地ほどの差がでてしまいます。
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2, カード差(カードアドバンテージ)について
さて、上記をお読み頂いて「なんだ、石鍛冶を焼けばいいじゃん」と思った貴方、
ぱんぱかぱーん、半分正解です。おめでとうございます。
ここでバーンというデッキのもう一つの性質を考える必要があります。
バーンというデッキはその性質上、速度はあれどカードアドバンテージを
取れるカードが殆どありません。
基本、アドバンテージを捨ててスピードの勝負を仕掛けるデッキだからです。
消耗戦になればほぼジリ貧です。
そのうち双方土地が伸び、先般のGW Aggroであれば素で殴打頭蓋やら聖遺やら
タルモやらが並び、焼き切れなくなって撲殺されます。
ですので、基本路線としては、相手のパーマネントは無視する形になります。
石鍛冶もケースバイケースではありますが、基本は放置をしておいて
本体へ火力を集中させる形にならざるを得ません。
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3, 1,2,における先攻/後攻時のプランについて
ここで、1,と2,を組み合わせると一つの矛盾に辿り着きます。
・先行なら殴打頭蓋が殴ってくる前に間に合う
・後攻なら殴打頭蓋が殴ってくる後で間に合わない
でも消耗戦に持ち込むことができない
先攻時なら本体ゴリ押しでだいたい勝てる。後攻時なら、勝てない。
ダイスロールで負けたらアウト、というのではあまりにデッキとしてお粗末。
とすれば結論は一つ。
・先行なら可及的速やかに相手を火葬する
・後攻ならある程度消耗戦をしつつ相手を火葬する
と、先攻/後攻が決まった時点で、ある程度方針を変えることを
意識して望まなければならない、ということです。
マリガン基準や火力の対象、果てはサイドボーディングに至るまで
先攻/後攻を強く意識して行う必要があります。
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4, 先攻/後攻時のマリガンの考え方
先ずはマリガン。
自己流ですが、私のマリガン基準は以下の通り。
・先行 - テンポにそぐわないならがっつりマリガン
・後攻 - ある程度ネタが揃っているならキープ
もうちょっと言うと、後攻は初期状態のカード1枚のアドバンテージを
主張できない限りきついので、消極的ですが甘んじてもキープすべき、
ということです。
逆に先手であれば20点削れれば良しの観点からダブルマリガン程度なら
積極的に行うべしです。
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5, カードの選択
よく話題に出すのですが、《マグマの噴流/Magma Jet》の立ち位置。
2マナで2点。占術2。おかし曰く「赤バーンの必要悪」とのこと。
自分もこの意見には基本的には賛成なのですが、こと先攻に於いては
このカードが邪魔で仕方が無いです。
これを、先程の3,に当て嵌めて考えてみると、
・先行 - テンポにそぐわないなら不要
・後攻 - カード1枚のアドの主張→不要牌1枚で主張が崩れる→採用
という流れになります。
ですので、先攻ならば《マグマの噴流/Magma Jet》は絶好の
サイドアウト候補ですし、後攻ならば積みます。
※勿論ケースバイケースですが。
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6, 総括
バーンを選んだことに対して、どの部分のストロングポイントを主張するか、
それを意識して戦わないとカードパワー過多の現レガシー界隈では
生き残るのは厳しい!と思っています。
単純にデッキ構成や相性だけではなくて、先攻/後攻というファクターも
その主張においてどう作用するかを考えて行きましょう!ということです。
…きっとレガシー民の方々は言われるまでもなく考えていることでしょうけれど!
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こんなこと考えるくらいならUR Delver組んどけってことですねわかります。
コメント
《焼尽の猛火/Searing Blaze(WWK)》は大変良いカードで、これのおかげで
後攻からでもまともに捲れるようになったと言っても過言ではないです。
少なくとも、現行のレガシーであれば、メイン確定かどうかはさておき、
メイン+サイドを合計すれば3~4積みはほぼ確定だと思います。
ただそれ以前にそもそも論として、バーンをなぜ選んで、
何を主張したいのかを明確にした方が戦いやすいよ!ということです。
古いネタやけどこんな日記も書いていたさ。
kamonohashi.diarynote.jp/201009101309314450/
よければ参考にしてもらえると。